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ずる  ダン・アリエリー著

人のウソとごまかしについて行動経済学者のダン・アリエリーさんの書いた本です。

例えばテストでカンニングが絶対にばれない状況と、ばれるかもしれない状況で得点により得られる報酬が変わる場合、どのくらい人はずるをするか?
ばれない状況でずる(カンニング)をする比率は高くなります。
人の報酬を得るための欲望が働きます。

納税申告書について、記入内容に間違いないことを誓います、と記入前にサインするのと後でサインするのを比べます。
記入前にサインをしたほうがずるをする比率が低くなります。
これは記入前にサインをすることで人の道徳心に働きかけるのだそうです。

歯医者さんが治療に有効との良心から高価な治療器を購入した場合、その治療にあまり必要がなくても購入代金に充てるため、その機器を使用した治療をします。
自分の最善の治療だと信じる気持ちからです。

ダイエットを断念するときは疲れている時が多いそうです。
こんなに疲れているのだから、と自分を正当化してしまうそうです。

人の心は面白いですね。
人は自分の道徳心に陰りをきたさない程度で、ずるをしてしまうのですね。
思い当たるところが各所にある面白い本でした。

実はこの本、全部読めていないのですが、アップしています。
100人以上待ちだった本が図書館から届いたので・・・
これもずるの一つですね。
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聞き書きをはじめよう  小田豊二著

年配の方の昔話を聞いて、書き取り冊子にすることを聞き書きと言います。

人が亡くなるとその人の経験したことは、なかったことになるようでさみしいなあ、と以前から思っていました。
両親の昔のことも、もちろん全て知っているわけではありません。
私が死んだあと、伝えたいこと?
大した人間ではないのでそんなにありません。
でも昔はこんなくらしだったのだよ、と伝えていきたいし知りたいと思っていました。

そこで、聞き書きという活動があることを知り読んでみました。
テープにとって話し言葉で文章にしていき冊子にします。
それをご本人やご家族にプレゼントする活動です。

父が退職したとき、子供の頃のことなど書き残してほしいと頼みましたが、それっきりになっています。
聞き書き、今しておかないと・・・
と思いますが、なんだか気恥ずかしくって一歩が踏み出せてはいません。
でも・・・

文献や記録は残りますが、個人の何でもない暮らしや思いを残していきたいな。
両親に限らず、勉強してこんな活動がいつかできたらいいな。
勿論聞いてほしい、残してほしいと思う方の聞き書きです。

思うは招く  植松努著

子供のころからロケットや飛行機が大好き。
でも興味のない勉強の成績は今一つ。
無理だと言われても好き!を追求し、自分の会社でロケットを作ってしまった方。
植松さんの格言を右ページに、左にその思いを書かれた本でした。

面白かったのは
『ナンバーワンもオンリーワンもみんな努力しています』
スマップの 世界に一つだけの花 の歌詞。
店頭に並ぶ花たち、みんなオンリーワンです。
でもそこに並ぶ前にかなりの数の花たちが、ふるいにかけられているのです。
だから何もしていないわけではない。
ナンバーワン、オンリーワンになるにも努力は必要です。という考え。
店先に並ぶ前のことは考えませんでした。
面白い視点です。

『一生懸命は一個しかやっちゃいけませんということではありません』
やりたいことがあれば片っ端からやればいい。
中途半端等意味ではないけれど、ダメだと思えば他の道もあるのです。
そうですね。
生きていく道は1本ではないのです。
いくつもある中から、自分の道を選択して自分の道を作っていくのでしょうね。
振り返ったとき、その道が穏やかな道だったらいいのにな。

植松さんは好きなことを自由にすればいいという考えの持ち主。
とても素敵です。

だから居場所が欲しかった  水谷竹秀

タイのバンコクにある日本企業のコールセンターで働く人たちを追った本です。

現地採用のため、給料は安く非正規であまり良い労働条件とは言えない中、なんとなく引け目を感じて働く人が多いようです。

日本から逃げるようやってきた人。
一花咲かせようとやってきた人。
居場所を求めてやってきた人。
色々です。

皆それぞれに事情を抱えて生きています。
皆それぞれの思いの中生きています。

外国に行くことで悲しむ人がいるかもしれません。
悲しむ人さえいないかもしれません。

でもその人にとっては一回きりの人生。
誰も変わることのできない人生。
過去の選択が今につながり、また今の選択が未来につながっていきます。

人の生き方は色々です。
正解はないのですね。
人は少しでも納得のいく人生を生きたいともがいています。

そんな姿の見えた本でした。

パパは脳研究者    池谷裕二著

脳科学研究者である池谷裕二さんが、子供の誕生から4歳までの成長を、父親の目を通して脳科学と絡めて書かれている育児日記。
忙しい育児の中で、子供たちの成長を喜びつつも、できるようになって当たり前のような気がしていました。
でも脳科学的に見れば、子供たちの成長は脳の成長であり画期的な事だったのです。

生まれた時はおっぱいを吸いながら鼻呼吸ができる事。(成長とともにできなくなります)
生まれてすぐの赤ちゃんは自分の手を自分のものと認識できず、手を眺めている事。
発する言葉が1語から少しずつ増えていくこと。
寝返りをするようになり、立って、歩いて、世界を広げ、ものを3次元で見られるようになること。
鏡の前に初めて立った時、自分を自分と認識できないこと。
こけた人を見て、”痛い”という人の感覚がわかること。
などなど、全てが脳の奇跡的な成長なのです。

ほめると脳は喜び、怒られると脳は不快であることを知り、喜び・快感を好むようになるそうです。
これを知っていれば、もっと褒めて子育てできたかな・・・?
2歳違いで3人の男の子相手に、その余裕はなかったかも・・・?ですね。

池谷さんは育児の中で、自分の研究の検証をしているようで楽しく興味深い本でした。
人の脳は素晴らし!