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医者の本音  中山祐次郎著

2時間待って5分診察、支払いに1時間、という病院の治療。
その中でお医者さんの本音とはどんなものか、興味を持って読みました。

まず、感じたのは医師は魔法使いではない。
一人の人間であるということ。
患者は受診するとき、医師が何とかしてくれるという100%の期待と信頼を持っていく人が多いけれど、医師にも不明な点はあり必ずしも期待に応えられるとは限らないということ。
でも患者の気持ちを理解してほしいし、分かりやすく説明してほしいという希望は理解してほしい。

一般人と同様、親切な医師もいればそうでない医師もいるということでしょう。
腕のいい医師がいればそうでない医師もいる。
生き死にに関わることなので、納得のいく安心のできる医師に巡り合うことこそが大切。
それが一番難しい。
セカンドオピニオンはなんとなくためらわれるけれど、不安に思ったときは遠慮なく一歩を踏み出そうと思いました。

ほかには医師の不足と一極集中。
担当医制であるため、入院患者を受け持つと休みが亡くなり24時間体制になる。
そして医師が疲弊していくのも問題。
国がそのあたりの問題をもっと重視していく必要があるのでは?
医師の負担が減り患者へのかかわり方がもっと手厚くなるなら、AIの医療への進出も賛成できます。

著者の中山先生は医局に属さず、一匹狼的に医師の道を進んでいるので医師のタブー的なところに迄踏み込まれていて興味深く読める本でした。





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はっとりさんの狩猟な毎日   服部小雪著

ラジオで服部文祥さんという、サバイバル登山家の話を聞き興味を持ちました。
服部さんは文明の利器を一切持たず、山を登るのだそうです。
燃料も食料も現地調達。
本を書いてらっしゃいますが、かなりグロテスクな内容と写真のよう。
そこで、その話しの中で出てきた奥様の小雪さんが書かれた本があるというので、読んでみることにしました。

服部さん夫婦と長男、次男、末っ子の長女の5人暮らし。
出来るだけ自然に近い生活をということで、エアコンなし。
ひよこから鶏に育て卵を産ませ、死んでしまったらそのお肉を食べる。
お父さんの狩ってきた鹿を庭で家族で解体して食する。
という、今ではなかなかお目にかかれない家族。

飼っていた動物を食べる。
なんだかむごいようですが、では日々食べている牛肉や鳥肉、豚肉を食べることは問題ないのか?ということになります。
勿論、服部さんちの生活はできないけれど、
自分たちで古い家をリフォームしたり、家族でサバイバル登山をしたり、なんだかとても面白い本でした、
小雪さんはイラストレーターでもあるので絵も可愛い。

命を食すことをもっと大切にしていこうと考えさせられる本でもありました。

地球星人  村田紗耶香著

芥川賞の『コンビニ人間』の直後に書かれた本です。
前回読んだ『マウス』も『コンビニ人間』も 心の奥の人に明かさない部分で、共感できる点があったので続けて読んでみました。

小学三年生の奈月。
自分は魔法使いでコンパクトでいつでも変身できると思っています。
姉が精神的に不安定で心配がかかる反動か、母親からは何もできない困った子だと非難され、しまいにはスリッパでたたかれル始末。
そんな親から逃げるために、魔法使いと信じて自分の世界を作っているのかもしれません。
その上、塾の先生に性的ないたずらをされるようになりますが母親は取り合ってもくれない。
こんな話を読むうちに、最後が気になりつつも胸が詰まって三分の一くらいでギブアップしてしまいました。

子供は親を選べません。
どんな親のもとに生まれたかで、その人生に大きく影響します。
貧しいかどうかは問題ない。
というのはきれいごとかもしれないけれど・・・
でも自分を大切にしてくれる親のもとに生まれ、成長することこがどんなに大切か。
事情で親がいなくても、理解してくれる大人のいることがどんなに心強いか。
子供には生命力はあっても生活力がないので、そこから逃げることが出来ません。

親子の楽しそうな様子を見る時、心から嬉しく微笑ましく思います。
事件に巻き込まれたり、いじめにあったときに聞いてくれる親や大人のいることがどんなに大切か。
でも、親も初めてのことばかりで子育ても手探り状態。
昔のように大家族での子育てではなくなった分、乳児や幼児だけでなく、小学生・中学生・高校生の親向けの発信があればいいのになあ、と思います。

なんて考えつつ、日々成長した我が子供たちを見守るだけです。

マウス  村田紗耶香著

コンビニ人間を書いた村田紗耶香さん、ほかの本はどんな感じか?と興味を持って読んでみました。

主人公律子。
彼女はまじめでいい子で頑張り屋さん。
学校のカーストの中では真ん中から少し下程度。
人を動物に例えるおじさんに、彼女はネズミ、と言われた。
こそこそ気の弱い人を表すときに使うネズミ。
彼女は自分にぴったりだと思った。
そんな彼女の生きづらさと成長するにしたがって、少しずつ自分を変えていこうとする様子が書かれています。

スクールカースト、ありました私の時代にも。
私も中くらいだったかな。
キラキラしている人たちを横目に、目立ちすぎないように、でも自分なりのオシャレや主張をしたい中高生だったな。
中高大一貫の学校だったので、狭い枠の中で暮らしていたな。
一番自由ができる大学時代、やっぱり枠から飛び出せなかった。
結局はその勇気のなかった自分が弱かったのだろうな。
今でも同窓会に行くと、スクールカーストの名残が・・・

今、子育ても終わり多少自由の持てる時間と環境。
したいと思ったことはしよう、行きたいと思ったところは行こう、と自分を解放して後悔のない時間を過ごしたい。
人生100年とすればまだまだ時間はあるのだから。

とんねるずとめちゃイケの終わり

当時人気のあったとんねるずの番組とめちゃイケという番組が続けて終わりを迎えました。
お笑いにも当然流行と終わりがあります。
お笑いといえども笑ってばかりいられる世界ではないのですね。
この本の中で宮迫さんがMCをする、アメトークは現在の番組として絶賛されていました。
しかし今・・・

宮迫さんと亮さんの闇営業問題で、吉本興業が揺れています。
吉本新喜劇を見て、漫才ブームで笑って育った私としてはなんだか寂しいです。

とはいえ、今回の問題一つのことに関してもそれぞれの思いの違いが如実に出ています。
吉本興業を一緒に作り上げてきた人たち世代、雇われているだけと思っている人たち世代。
吉本興業への思い、どちらの人たちの気持ちも嘘ではないですし、聞いていてわかる気がします。
そんな色々な思いを誰がまとめて、どこに終着点を見出すのか?

お笑いの一ファンとしては、お笑いがお笑いとして心から笑えるようになるのを待つばかりです。