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仕事は楽しいかね?〈最終講義〉  デイル・トーン

山中伸弥教授が若くしてがんで亡くなった、元ラグビー選手の平尾誠二さんとのことを書かれた『友情』の中で、感銘を受けた本としてあげられていたので読んでみました。

私の仕事は事務職なので、直接的には関係ありませんでしたが社会生活の中で大事な事もたくさん書かれていました。

言葉たち
  ・相談相手を選ぶということは決断の仕方を選ぶことだ
  ・試してみることに失敗はない
  ・だれかが完璧だというや否や、頭脳の働きはシャットダウンされてしまう
  ・最高の便りは良い便り、次に良いのが悪い便り、飛び切り最悪なのは便りの無いこと

どれも良い言葉たちです

山中教授のiPSの研究にこの本に書かれていることを、思いめぐらしながら読むのは楽しかったです。
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文芸春秋

文芸春秋というのは、マニュアックな文学好きの人が読むものだと思っていました。

芥川賞を受賞した『百年泥』『おらおらでひとりいぐも』を図書館で予約したら、100人待ちだという話を知人にしたところ、文芸春秋を貸してくださいました。
読んでみて驚きました。
読みたかった2作はもちろんのこと、他分野の方々のコラムが掲載されていて、とても面白かったおです。

『君たちはどう生きるのか』の作者 吉野源三郎さんの息子さん 源太郎さんと池上彰さんの対談。
吉野源三郎さんは共産主義の疑いをかけられ投獄され拷問を受ける中、このままでは仲間のことを話してしまいそうだと自殺を試みたそうです。
また、「私を信頼した人々を警察や軍に売れというのですか?
裁判長も軍人でしょう。
仲間を売る人を信用できるのですか。」
と問い直し1年半の獄中生活の後、釈放されたこと。
作品通りの人となりでした。

庄野真代さんのコラムでは イスタンブールに行ったことのないまま『飛んでイスタンブール』を勝手にイスタンブールを思い描いて歌っていたら実際に行ってみたら全く想像と違ったこと。
それ以来イスタンブールマラソンに連続出場するようになり、関係を深めていること。

文芸春秋への思い込みもそうですが、
イメージや想像は思い描いて膨らませて楽しむものですが、世界を狭めてしまうこともあります。
経験して初めて知ることがたくさんあるのだなあ・・・と。

縁から広がる世界を体験しこれからも、世界をどんどん広げていきたいものです。

おらおらでひとりいぐも  若竹千佐子

2017年度 芥川賞W受賞のうちの1作。

夫に先立たれ、息子・娘も結婚して家を出、一人暮らしの中での小さな出来事と内なる声との対話の中、桃子さんの思いをつづった小説です。

桃子さんは夫・子供のために生きることは自分のためと語っています。
私もそう思います。
1つの生命を授かったら、その生命の成長に責任を持つのは当然だし、生きがいとするのは不思議ではないと思います。
しかし生きがいとした子供たちも成長すれば、自立してどこかに行ってしまうのは想像の付くことです。
自分もそうして親元を離れたのだから。
大事なのはその後をどう生きるか?
夫と二人の間は楽しく過ごせますが、もし一人になったら・・・

子供たちが成長してから今の場所に引っ越し、仕事をしているので近所に知り合いはいません。
だからこそ、今から何かをはじめ世界を広げるきっかけを作っておかなければいけないなあ。
一日誰とも話さず、桃子さんのように内なる声と話しながら生きるのは耐えられません。

この後の生き方を考える一冊でした。

この作品の中のことば
   ・人は矛盾する気持ちを抱えながら生きていく
   ・老いによって人はどんどん自由になっていく
   ・人はどんな人生であれこどくである

応援の力

今日は10キロレース。
お天気に恵まれたレース日和。
はじめは調子が良かったものの、後半疲れてだらだら走り。
残り1.3キロで知り合いの”切れるよ”の一言。
背筋が伸び、そこから頑張れた!
そして見事前回より約3分速くなり、55分切り54分42秒。
応援の力を感じ、応援に感謝した出来事だった。
私も人の力になれる応援ができるだろうか?
いや、したいものだ。

百年泥   石井遊佳

2017年度 芥川賞W受賞のうちの1作。

日本人の女性が元夫から借りたお金の返済のために、
インドにわたり現地の企業で日本語教師として働きだす。
まもなく、彼女の住むインド南部の川が氾濫。
前回の反乱から百年。
その間にたまった泥とともに、その間にたまった人々の思いが流れ出す。

話の流れとしては、あまり面白かったとは言えなかった。
しかし、インドでの暮らし、彼女や彼女の生徒の生い立ちなどがどんどん気持ちの中に入ってきた。

インドは親の決めた人と結婚し、女性側が多額の持参金を渡すこと。
女子の誕生は喜ばれず、生まれるとすぐ捨てられることもあること。
結婚するまでの収入はすべて親に渡すため、早く卒業できるよう飛び級などすること。
などなど、知らないことばかり。

主人公の女性は子供のころ話さない子で、母親はさらに話さない人。
2人でいると会話は無いけれど、話すことを強制されることもなく心地よかった。
内職をする母の背中に黙って自分の背中を押し付け、背中同士押し付け合いっこする幸せ。
子供にとって全世界である母親。
その後、話すことを嫌う母は体調が悪くなっても医者と話すことを憂い、手遅れになり亡くなる。
しかしそんな時間を持てたことが、彼女のその後の人生の中でのあったかい思い出であり支えになったのでは?

私にもそんな思い出が。
時間を持て余したり、嫌なことがあると座っている母のひざの上に頭をのせ、寝っ転がる。
母の少し太った足はあたたかく、ふわふわして安心感を与えてくれた。
そんな幸せな時間が今の私を作っているのだろう。
子供たちにそんな時間を持たせてあげられただろうか。

妻に捧げた1778話  眉村卓著

余命1年と診断された妻のために、1日1話書き続けた1778話の中からお話を抜粋した本。
なんてロマンチックなのだろう?と手に取りました。
妻に生死を感じさせない日常とつながった、でも現実から少し離れたお話の数々。
お話の内容はロマンチックとは違ったけれど、妻にお話を書き続けることそれ自体がロマンチックだし愛にあふれています。
常に生死と向き合っている中での毎日の小説、どんなに大変なことだったでしょう。

今のところ近しい人の生死にかかわったことはないけれど、今後そういう状況になったとき、私に何ができるのでしょうか。
眉村さんにとって一日1話作り続けることが、妻への思いであり自分を支え続けることだったのでしょう。
私が支えられるとき、支えるとき自然体でいられればいいなあと思います、今は…
でも自然体とは???

最後の1話
 とうとう最終回になってしまいました。
 きっと迷惑していたことでしょう。
 きょうはいまのあなたなら読める書き方をします。

 いかがでしたか?
 長い間、ありがとうございました。
 また一緒に暮らしましょう。

熱くなりました。

はじめまして

最近、本を読むのが好きになりました。
でももともと、記憶力がない上にお年も加えて、覚えが悪くなってなきました。
なので覚え書きや、感想を気の向くまま綴っていきたいと思います。
息子の勧めで始めてみようと、決心しました。背中を押してもらうのって、大切ですね。
今読んでる本が、終わったら始めます。
今日はご挨拶まで。