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心の中で小さくガッツポーズ

ただいま、GW真っただ中です。

3人の息子のうち2人は大学で家を離れています。

食べたいものを作ってやりたいという気持ちから、
何か食べたいものない?と毎回ラインで質問します。
毎回返事は違いますが、お肉、野菜、魚などなど
面白かったのは高野豆腐!でした。

普段のもの、という返事の時はとても迷います。
スーパーで右往左往。
力を入れすぎず、好きなものを食べさせてやりたいと。

料理がテーブルにそろい、
『いただきます!』
そっと食べている表情を伺います。
モリモリ食べている様子を見るとホッとします。
『御馳走様! おいしかったわ』の一言で、
『そう?よかったわ』と平静を装いつつ
心の中で 小さくガッツポーズ です。

親ってバカですね!
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特別授業 死について話そう

14歳の人たちに死について各方面の方が語っている本です。

先日読んだエンジェルフライトの著者、佐々涼子さんが書いてらっしゃるということ、
死について各方面の方がどのように語られるのか興味があって読んでみました。

宗教から見た死、生物それもウンコから見た死、アイドルから見た死、日本史から見た死などなど・・・
色々な方向から死を語られることが興味深かったです。

菌類や植物の写真家伊沢正名さんの書かれているのが面白かったです。
生きることは死をいただくこと。
ウンコと死は他のものが生きるために、生を返せるもの。
ウンコはかすのようなものだが微生物や植物の栄養になって死を支える、
死も土葬をしていた時は腐って、死を支えるもとになっていた。
何より生きるためには食べないといけない。
生きている動植物の生を断ち切って、それを食するということ。
他者の死により生は成り立っているのです。

宗教学者の島田裕巳さんはこのように書いてらっしゃいます。
死んだあとどうなるのか、わからない。
だから人は死を恐れるのです。
死後の世界を作り出し死後にも生きられると考えることで、
人を安心させてきました。
また天国と地獄を作ることにより、現世で善い行いを人々がすることで
世の平静を保とうと考えようとしたと思われます。
それが宗教における死だそうです。

脳死と本当の死。
出生前診断による生かされる死と、断たれる死。
アイドルの自死と、追うファンの自死。
貧しい人たちが生をつなげるために、高齢者や弱い人にもたらす死。
仏壇の向こうにいる生きている人より多数のご先祖の死。
などなど、日常の生活の中に死はあるのです。

死について冷静に読んでいる私はある意味、幸せなのでしょうね。
重病にかかっていて明日の命も知れない状態なら、
死について書いた本を手に取らないかもしれません。
読み進めながら、ふとそんな風に思いました。
ありがたいなあ、と。

冒険者のことば
やり直しのきかない死というリスクを覚悟して行うのが冒険

支援者のことば
ホームレスの自死者は多い。
一人じゃないと感じればもう一日生きようと思うかもしれない。

まだ進化している自分を見つける

今朝はお弁当を作りながら大変でした。
今の家に引っ越して約7年。
サランラップを調理台の上の戸棚に、大小3種類おいています。
背伸びをして出し入れするので、
そのうち手を滑らすだろうなと思いつつ使ってきました。
今朝、とうとうその日がやってきました。
サランラップが油の入った小瓶にあたり、
油が散乱してしまいました。
ヌルヌルのお掃除は大変!
サランラップの置き場を下の引き出しに変えました。
こんな日が来ると予感していたのにね・・・
移動させていれば今朝の面倒は免れたのにね・・・
こんなものですね

さて本題
知り合いに60代半ばの女性がいらっしゃいます。
手術のリハビリのために水泳を始められました。
泳ぎも上手になればしめたもの、くらいではありましたが
どんどん上達しかなり泳げるようになられました。
彼女の言葉
『まだ進化できる自分を見つけました』
とてもいいですね。
是非とも 進化できる自分を見つけていきたいものです。

九十歳何がめでたい   佐藤愛子

大正12年(1923年)生まれの佐藤愛子さんのエッセイです。

90歳を越えている佐藤愛子さんの深さとは違うかもしれませんが、
どこを読んでも分かる!わかる!の連続でした。

デパートなどちょっとおしゃれな公衆トイレで流し方がわからない時があったり、
犬にごちゃごちゃご飯(残り物などを混ぜたご飯)をあげていたり、
スーッと近づいてくる自転車に驚いたり・・・

でも一番心に響き、これから大切にしていかなければいけないと思ったのは
最後の『おしまいのことば』
仕事の第一線を退きゆっくり過ごそうと思っていた佐藤さん、
実際仕事をしなくなると出かける事、人と会うことなど、
外とのつながりが無くなり、鬱になりかけてしまったそうです。
そんな時、このエッセイのお話が舞い込み思い切って始めたところ、
脳が活性化し元気になったそうです。
人はすることが無くなったら、寂しくなってしまいます。
自分を必要としてもらえることが、どんなに大切が実感する日々であり、
そんな日々を大切にしないといけないと思います。

ことば
・もう『進歩』はこのへんでいい。
 さらに文明を進歩させる必要はない。
 進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力だと思う。

・若者は未来に向かって前進する。老人の前進は死に向かう。

・人間はのんびりしようなんて考えてはだめなことが九十歳を過ぎてよくわかりました。

エンジェルフライト  佐々涼子

国際霊柩送還士のお話です。
国際霊柩送還士というのは、海外から帰ってきたご遺体、国内で亡くなったご遺体を海外へ送り出す前に、きれいにして家族に送り届ける仕事です。
病院で腐敗防止処理(エンバーミング)をして、ある程度きれいにして返されるものだと思っていました。
実際はそうではなく国によってはひどい状態で帰ってくるもとも多いようです。
パスポートの写真をもとに、その方たちの怪我、解剖傷、顔色などを綺麗にしてあげ、ご家族のもとに届ける仕事をしている、エアハース・インターナショナルという会社のことが書かれています。

これまでなんとなく目を背けていた分野でした。
アメリカではこの技術は優れていますが、今にも生き返りそうな元気な表情に仕上げます。
しかしエアハースの人たちは、ご遺体が家を出たときと近い表情で返すことで、ご遺族に最後のお別れと心の区切りをつけてもらえることを信条に、誇りをもって仕事をしています。
遺族が最後に会うご遺体がひどい状態だったら、その後その姿が一生心に残ることになります。
光の当たりにくい仕事ですが、なんて大切な仕事でしょう。

世の中には知られないまま、でもなければ困る仕事が他にもたくさんあるはずです。
そんな仕事をもっと知りたいし、知らなければ、と思いました。

ことばたち
・親を失うと過去を失う
 配偶者を失うと今を失う
 子供を失うと未来を失う

・死は非日常だというが、死はすぐ隣にあるもの

一度しかない人生を走り抜ける  有森裕子

バルセロナオリンピック(1996年)で銀、アトランタオリンピック(2000年)で銅メダルを獲得した、元マラソンランナーの有森裕子さんの講演会に行ってきました。
アトランタ五輪マラソンの後のインタビューでの『初めて自分を自分でほめてあげたいと思います』の一言は有名。
当時、本当に頑張ってきはったんやなあ、と心から思った記憶があります。
すごく年上のしっかりした人だと思っていましたが、講演会で同じ年と知り驚きました。

小さいころから足の速い人だったのだと思っていましたが、股関節脱臼をして生まれ、普通に歩けるだけでもご両親は喜ばれたそうです。
何事にも自信がなかった有森さんが、小学校5年の時に出会った自分を認めてくれる先生の部活が、たまたま陸上部だったため入部したのが、陸上界へのきっかけだったそうです。

もちろん、有森さんには素質があったから努力の末、オリンピックメダリストになられたのだと思いますが、先生との出会いがなければ陸上を始めることがなかったかもしれません。
出会いは宝です。
この年になると余計に思います。
この出会いがあったから、私の人生が劇的に変わった!
ということはありませんが、たくさんの人との出会いが自分の考え方、行動に影響を及ぼしていることは間違いありません。
時に、悪い方向への出会いもあるかもしれません。
でもそれはそれで、自分を軌道修正する力を持てるようになる。
それも財産だと思います。

これからも人、もの、場所とにかく新しいことに出会えるチャンスを大切にし、その出会いを大切にしていきたいと思います。

ふたご   藤崎沙織

人気バンド SEKAI NO OWARI でピアノを弾き バンドをプロデュースしているSAORIさんのデビュー小説です。

夏子と先輩の月島の友達以上、でも恋人ではない ふたごのような関係の二人。
月島の生き方への苦悩とそれによって動く、夏子の心と生き方を綴っています。
そして月島の夢が夏子の夢と重なっていく、そんなお話です。

若いころの何をしても充実感がなく、生きている意味が見いだせない月島の葛藤、よくわかります。
その気持ちを無視して生活できればいいのだろうけれど、月島のようにとことん突き詰めていくと、彼のように病んでしまう。
生きるって答えの無いことばかり。
その答えを見つけようとしても苦しいだけ。
年を重ねた賢さか、ずるさかわかりませんが、最近は答えのないことを突き詰めないようにしています。
流れに乗って、苦痛の少ない方向に進んでいけば何か道がある、というのが最近の生き方。
こんな生き方では大成しないのでしょうね・・・

バンドのメンバー 月島がいて、夏子、ぐちりん、ラジオ。
セカオワそのもの。
音楽を作る苦しさと楽しさなどなど・・・
それが彼らの音楽観につながっていく様子が興味深く面白かった。
セカオワが身近になり、見方が変わりそう。

ことば
・逃げることにも勇気がいる