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ワンダー R.J。パラシオ著

以前読んだ『もうひとつのワンダー』の前編です。

普通でない顔を持つ11歳のオギーが初めて学校に行き、悲しいこと、つらい経験をします。
そんな中でも家族と数少ない友人の愛情に支えられ、オギーと周りの人たちが成長していくストーリー。

オギーは読んでいてつらくなるような思いをたくさん経験します。
でも家族の愛に包まれていることがよくわかるので、全体として温かい安心した気持ちで読むことが出来ます。
アメリカの家庭では、言葉で愛していると伝え、ハグをして直接的に子供に愛を伝えるのが一般的です。
日本の文化とは少し違いますが、これってとても大事な事。
最初は気恥ずかしかったけれど、子供たちには『大好きだよ』って何回も伝えました。
覚えてるのかな?

オギーだけでなく家族も辛い思いを経験します。
姉はオギーの辛さがわかるだけに、いい子でいようと努力します。
ハロウィンではオギーは毎年ママの手作りなのに、自分は一度も作ってもらえません。
でもそれを言うことさえできないのです。
それでもオギーのことが大好きな姉。

家族の愛はオギーの大きな大きな力になります。

今、映画でも上映されていますがたくさんの子供たちに見てほしいですね。
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さよなら、田中さん  鈴木るりか著

小学4、5,6年生の3年連続で『12歳の文学賞』を受賞した鈴木るりかさん。
どんな小説なのかなあ?と興味を持ち読んでみました。

田中花実さんは小学校6年生。
母子家庭で生活は苦しく、お母さんは工事現場で仕事をしています。
そんな貧しい環境の中でも、お母さんの愛情を一杯受けたくましく暮らす6年生の1年間のことが書かれています。

12歳の女の子が書いたとは思えない文章力と表現力。
銀杏の臭いにおいを
『ウンチじゃないのにウンチ臭がするって最悪だ。ひどい濡れ衣を着せられた感じ』
と表現します。
各所にこんな面白い文章があり、感心しつつ楽しめます。

大人が昔を思い出して書くのではなく、12歳の女の子が12歳の女の子のことを書く等身大の心の動き。
心に直接響きます。

お母さんのことば
『死にたいくらい悲しいことがあったらとりあえずメシを食え。
一食分食ったら一食分だけ生きろ。
また腹が減ったら一食分食って一食分生きるんだ。
そうやって何とかでも命をつないでいくんだよ。』

『辛いことがあっても今生きている。
それならしめたものだ。
たいしたことじゃなかったんだ』

豪快でなんて素敵なお母さんなんでしょう。

NHKが面白い

NHKテレビ 最近マイブームです。
受信料については色々思う所もありますが、それはさておき面白いのです。

ある番組では・・・
葉を切って巣まで運び、そこで刻む担当に代わり、巣の中に持って行って巣の中でキノコを作るアリ。
アリが30種類の仕事分担をしているのです。
しかも音を聞き分けてコミュニケーションをとります。
こんな面白いアリがいるなんて!
またこのアリを25年間研究し続けている方がいます。
好きなことを見つけてなんて幸せなんでしょう。

またある番組では・・・
人類の祖先はホモサピエンスですが、撲滅したと思われているネアンデルタール人の遺伝子を受け継いでいる人が少なからず存在します。
高橋一生さんもその一人。
こんな研究をしている方が世界中にいらっしゃいます。

他にもこんな番組が・・・
東京オリンピックの施設建設のために土地を掘り起こすと、長屋の後が発見されます。
長屋は貧しい暮らしだと思われていましたが、伊万里焼のお皿や大きなアワビが出土したりして、結構豊かな暮らしが垣間見られます。

かと思えばこんな番組も・・・
ある日はお店を、ある日は工事現場を、ある日は移動図書館を72時間ただ淡々と追い、普通の人たちの暮らしを放送します。
普通の人たちにもそれぞれに過去や、その場所に来た理由があるのです。

こんな風に歴史や、研究者、一般の人たちの暮らしを届けてくれるNHKの番組にはまっています。
世の中って知らないことばかりです。

ただ残念なのは、感心しても感動してもすぐその内容を忘れてしまうことなのですが・・・

あじさいラン

梅雨の晴れ間。

走ってアジサイを見に行きました。
朝6時出発。
クラブの仲間と約12キロ走ります。
やっと着いたところには一面のアジサイが道の斜面に咲きほこっていました。
地域の方が竹林をアジサイに変えた、その名も アジサイ通り。
様々な種類に、さまざまな色、とても素晴らしかったです。

帰りは行列のできるこだわりパン屋さんでパンのご褒美。
うぐいす豆がたっぷり入ったパン。
おいしかった~
思わず自宅用にも買ってしまいましたが、夫が持って走ってくれ大助かり。

ご褒美の後は高くなったギラギラ太陽の下、またひたすら家に向かって走ります。
総走行距離25キロ。
いやあ、長かったけれど、いい練習になりました。

このプランを考えてくださった男性はいつも、素敵なプランを出してくださいます。
桜を見に行ったり、白鳥を見に行ったり。
人を喜ばせるのが大好きな、素敵な方です。
こんな方とのご縁に感謝です。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年  村上春樹著

夫に勧められて読みました。

多崎つくるは高校の時、ボランティアで仲間になった二人の女子と、二人の男子、5人でとても仲良くなりました。
高校時代はいつも5人で過ごしました。
大学は彼だけが地元の名古屋を出て東京の大学へ進学。
その後も帰省するたび、一緒に過ごしていました。

2年生になったとき突然ほかの皆から、もう会わないし連絡をしないでほしいと告げられます。
あまりの衝撃に理由も聞けず、そのまま東京に戻り死ぬことばかりを考えて暮らします。
なんとか人らしい暮らしを取り戻し36歳になったとき、皆との決別の理由を求めて旅に出ます。
そこには衝撃的な理由がありました。
肉体的ではない、心の死をもたらした原因を追求する、ある意味推理小説でもあります。


彼は自分は色彩を持たない、なんのとりえもない人間だと自分の中に価値を求められないまま生きています。
空っぽの器だけの人間だと。
しかし、原因探しの旅の中で自分を皆が、必要だと感じていたことを知ります。
もし器だけの人間だとしても、人を受け入れることのできる器はその存在価値のあることを知らされます。

自分が思っている自分と、他人の思っている自分。
自分が思っている以上によく見てもらっていたり、またその逆も。

自分を認める事って難しい。
でも、否定ばかりでは前を向くことはできないのでしょうね。

こっちへお入り  平安寿子著

職場のアラサー男性から勧められてお借りしました。

独身OLの江利が、落語に出会い聞くだけでなく演じ始めます。
落語の中で笑ったり泣いたり、自分の人生を考えたりして進んでいくお話です。

笑点はテレビで観たことも、収録を見に行ったこともあります。
しかし、落語は見たことがありません。
なんとなく子供の時の印象でおじいちゃん、おばあちゃんの見るものだと思っていましたので、先入観を持っていました。

落語の中では、悲しいことを笑い飛ばしたり、笑いの中に悲しさや苦しさを織り込めたりして人の生きざまを表しているようです。
歴史のあるものですから、深さのあるものだとは思っていましたが。
先入観を取り払うべく、一度見てみようと思います。

落語の先生のお話
人生は難しいです。
色んなことが起きます。
人はそういう時どうやって解決すればいいか、具体的な対策を知りたがる。
でも一番大事なのは心も持ち方ではないでしょうか。
悪いこと、心配な事、つらいことが起こったときどんな心の姿勢でいるか。

心の持ち方も、自分の心の状況によります。
良い状態の時は、良いように思えますが、悪い状態の時はどうしてもそちらに傾いていきます。
でも少しずつ心がけていかないとね。

上州八王子トレイル

晴天に恵まれた中、群馬県の山の中11キロのトレイルでした。

太陽はギラギラ暑いのですが、山の中は日陰になり涼しい風が吹き抜けます。
その中を登ったり駆け下りたり、一心に進むのが楽しいのです。

遅い私でも私なりに、ロードはタイムと戦わなければなりません。
とにかくきついのですが、トレイルは山の中を小動物になった気分で駆け抜けます。

山の中で待機してらっしゃったスタッフの方が女性で10位内に入ってますよ、と言ってくださいました。
ついその気になって4人抜き!
いい気分でゴールしましたが残念ながら10位を上回っていました。
スタッフの方の間違いだったようです。
それはそれで、がんばれたのでありがたい一言でした。

トレイルの楽しみが少しわかったようです。
次回のエントリーはどこにしようか楽しみです。

はなちゃんのみそ汁

以前、録画して観ていなかった映画の1作品です。

お母さんが幼い娘さんを置いて、無くなる話ということを知っていました。
胸が苦しくなって泣く映画は避けたかったので、見ていませんでした。

でもお大好きなブロガーさんがこの本を紹介されていましたので、思い切って観てみました。

結婚前に乳がんが発見され、結婚し、出産を経て亡くなるまでのことが描かれています。
本には亡くなった後のことも書かれているようですし、他にももっと詳しく深く書かれていることでしょう。

彼女の口癖は『私はついていた』
苦しく、悲しく、悔しく、どうしようもない思いがいっぱいあった中で、そう言うことで自分を支えていたのでしょうね。

がん患者と分かって結婚した旦那様、
死ぬ気で産め、と言ったお父さん
一人娘のはなちゃん
周りの人たち
みんなみんな、それぞれの気持ちがたくさんたくさんあります。

どうにもならない気持ちをみんな抱え、乗り越えて生きていくのですね。
それが生きるということ。
生をつないでいくということなのでしょうね。