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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬   若林正恭著

お笑いコンビ オードリーの一人、若林さんが著者。
息子がファンで読んでいたので、借りて読んでみました。

この本はキューバへの旅行記で、旅行記に与えられる斉藤茂太賞を受賞しています。

アメリカとの国交を回復したキューバが自由主義・資本主義社会になる前の社会主義の姿を見ることが、
この旅の目的の一つでした。
ではほかの目的は・・・?

資本主義国の街にひしめく看板は、人々の競争をあおり、それらを得ないと幸せになれないよと、語りかけているようだと若林さんは感じます。
自由主義国の自由とその中での不平等さ。(貧富の差など)
一方社会主義国ではどんなに努力をしても、同じものしか与えられず、着たい服も着られないという不自由さの中の平等。
どちらにもいいところ、悪いところがあります。
そのうえで、帰国して日本の衛生的な平和な良い部分を再認識します。
日本に疲れたら別の場所に行って骨休めをし、そして自分の居場所に戻る。
それが旅なのでしょうね。

若林さんにとって、お父さんは子供のころからのヒーローであり、世界で一番の味方であり親友でした。
そのお父さんが2016年に亡くなりました。
思いっきり悲しむための旅行だったのです。
そしてお父さんの行ってみたい国がキューバだったのです。

家族。
競争社会の原理の中で絶対的な味方。
僕が生まれて、親父が死ぬまで親父はずっと絶対的な味方だった。
親父がいなくなったらいったい誰に褒められればいいのだろう。
いったいだれに反抗すればいいのだろう。
若林さんの言っていること、痛いほどよくわかります。
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トラック事故

ながらスマホで自転車に乗り、女性を死なせてしまった女子大生が有罪になった、悲しいニュースが昨日流れていました。

子供たちにさっそくラインです。
自転車、バイク、車でながらスマホ、イヤホンをしないように!と。

夜の10時半そろそろ寝ようと持っていたら、息子から電話。
『自転車に乗っていてトラックに巻き込まれ、今警察を待っている。』
驚きました。
心配しました。

トラックの運転手さんの前方不注意。
打撲程度で済みましたが、巻き込まれたときはもう駄目だ、と思ったそうです。

トラックの運転手さん、当て逃げせず対応してくださってよかったです。

突然、何が起こるかわかりません。
普通に暮らしていても、突然巻き込まれるのですね。
恐ろしいとつくづくです。
だからこそ、今の瞬間を大切にしないといけないのでしょうね。



大曲花火 弾丸ツアー

久しぶりに家族全員揃っての行動。

息子の住んでいる秋田の大曲花火大会鑑賞。
今年が最後のチャンスなので、思い切って弾丸ツアーを決行しました。

金曜の夜10時に車で出発。
次男が300キロ、夫と三男が150キロの運電で、土曜日7時に到着。
到着してみたらガソリン残量が2キロの走行分で、冷や汗ものでした。
ギリギリセーフ!

長男が合流し、全員揃いました。
甲子園準決勝の金足農業高校を見学。
高齢化や過疎化など、明るい話題の少ない秋田はこの夏、大いに沸きました。

その後、三男の希望で秋田港で釣り。
小さかったけれど数引き釣れて大満足でした。

買い出しをして大曲の花火会場へ。
かなり涼しくレジャーシートを敷いてお弁当を食べたりお昼寝をしたり、ゆったりした場所取りでした。
花火は6時50分から9時半。
28組がテーマごとに花火を打ち上げ、腕を競います。
音楽とともに打ち上げられる花火は素晴らしかったです。
最後は雄物川を挟んで観客と、花火師がスマホのライトやペンライトを振って、お互いに感謝を表します。
とても温かい良い花火大会でした。

何より家族がそろったことが幸せ。
後 何度こんな時間が持てるかわかりませんが、秋田の秋を感じさせる涼やかな夜風の中うっとりしたひと時でした。

そして翌朝出発して渋滞していたため、約10時間のドライブで戻ってきました。
弾丸ツアー終了です。

送り火  高橋弘希著

2018年芥川賞受賞作。
受賞後、すぐに図書館に予約したら意外と早く借りられました。

父の転勤でいくつかの学校を転校してきた歩は中学三年生。
今回の転校先は青森の中三男子3人の学校。
その中で行われる表面的にはいじめに見えない残虐なゲーム。
歩は不信を覚えつつそこから抜け出せず、流されていく。
そして、いじめていた晃はかつていじめられていたことを知り、いじめられていた稔はいじめていた晃ではなく傍観していた歩を恨んでいたことを知り、なぜ自分が?と驚く。

子供同士のルールの中から抜け出せない、ホラー的な部分のある小説。
自分ではどうすることもできない環境。
誰にも相談できない環境。
そんな中におかれたとき、子供はどんどん追い詰められていく。
その子の意思や正義感があれば、という生易しいものではない。
自分を守るためには、正義感や優しさを捨てざるを得ない時もある。

でも何か方法はなかったのか?と考える、きれいごとでは済まされない小説でした。



奇跡のリンゴ  石川卓治著

たまたまネットで見つけた本ですが、NHKの『プロフェッショナル』というその道のエキスパートを取り上げる番組で放送された、木村秋則さんについて書かれた本です。

木村さんは無農薬で育てられた奇跡のリンゴを育てている方です。

リンゴはその昔、ヨーロッパでは小さくて甘くなく料理に使われていたフルーツでした。
アメリカにわたり品種改良され、どんどん甘く大きくなり今のようなおいしいリンゴが出来ました。

このりんご、農家の人たちは無農薬で育てるなんて考えられない果物。
そんな中、木村さんは無農薬リンゴに取り組み、何度も失敗し親からもらった土地を手放したり、子供たちに貧しい暮らしを強いることになります。
それでも無農薬リンゴに取り組み、最後に自然の営みに気付き約10年がかりで収穫できるようになりました。

ご近所からも変な目で見られ、家族に迷惑を掛けながらも、自分の信念に突き進む木村さん。
自分が家族の一因だったらとうかな?とは思いますが、そういう一途な思いを持った人にしか新しい発見はできないのでしょう。

私にはそんな一途になるものも、根性もないけれど一緒に無農薬リンゴに取り組む思いで読めました。
このりんご、一度食べてみたいです。
養殖の魚と、自然の魚のような違いがあるそうです。

よい謝罪  竹中功著

吉本興業で35年にわたって謝罪会見を取り仕切ってきた著者が書いた、謝罪の極意。

素直に謝るのは大切と分かっていながら、いざとなると意地を張ったり、言い訳をしたくなったりして・・・

謝罪とは被害者の抱えている怒りをしっかりと受け止め、誠意をもって反省の気持ちを伝える事。
心に訴えかけるもので、弁解、言い訳、正当化、無責任な姿勢は被害者の気持ちを悪化させてしまいます。

被害者の気持ちが収まったところで、弁償・賠償などの物理的な問題に移ることになります。

吉本興業では、事故、金銭トラブル、女性問題など様々な謝罪会見が開かれてきました。
その道のプロの書いた本で、なるほど、ふむふむと思う箇所がたくさんありました。

テレビで観る最近の記者会見では誠意が見られなかったり、余計な一言があったりと数々の失態が続いています。
記者会見に臨む前にこの本を読めばいいのになあ、と思いながら自分にも活かしていきたいと思いました。

逝かない身体  川口有美子著 No.2

この本を読み進める中で、浮かんできた思いを順不同で思い出せるものを書いてみます。

・お母さんにかかりっきりで、子供たちは寂しい思いをするだろうな。
 でも寂しい思いをしつつ、病気の人と触れ合い、命を感じるのは大事な事なのかもしれない。

・ご主人とはお母さんの死後、離婚されます。
 介護をしていなかったら離婚しなくて済んだのかな?
 介護ていなくても離婚することになってたのかな?
 でも何が大事かは、本人たちの問題。

・妹さんはお母さんの看病のため仕事をやめ、うつ状態になります。
 それでも人工呼吸器をつけるほうが正しかったのかな?
 これもやっぱりその人にとって何を選択するかの問題。
 どれも正解でどれも間違っていない。
 
・経済的負担について、この家族は介護状況から見てゆとりがあるようですが、そのゆとりがなければ介護はどうなってたのかな
 お金で買える命と変えない命があるのかも?
 こんなことはあってはいけないけれど、あるのだろうな。

・有美子さんはお母さんの介護をきっかけに患者を助けるNPO法人やサポートセンターを設立されました。
 こういう生の声を社会に届ける人がいてこそ、世の中は変わるのだろうな。

命、心、生き方、色々考えさせられる良い本でした。