FC2ブログ

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年  村上春樹著

夫に勧められて読みました。

多崎つくるは高校の時、ボランティアで仲間になった二人の女子と、二人の男子、5人でとても仲良くなりました。
高校時代はいつも5人で過ごしました。
大学は彼だけが地元の名古屋を出て東京の大学へ進学。
その後も帰省するたび、一緒に過ごしていました。

2年生になったとき突然ほかの皆から、もう会わないし連絡をしないでほしいと告げられます。
あまりの衝撃に理由も聞けず、そのまま東京に戻り死ぬことばかりを考えて暮らします。
なんとか人らしい暮らしを取り戻し36歳になったとき、皆との決別の理由を求めて旅に出ます。
そこには衝撃的な理由がありました。
肉体的ではない、心の死をもたらした原因を追求する、ある意味推理小説でもあります。


彼は自分は色彩を持たない、なんのとりえもない人間だと自分の中に価値を求められないまま生きています。
空っぽの器だけの人間だと。
しかし、原因探しの旅の中で自分を皆が、必要だと感じていたことを知ります。
もし器だけの人間だとしても、人を受け入れることのできる器はその存在価値のあることを知らされます。

自分が思っている自分と、他人の思っている自分。
自分が思っている以上によく見てもらっていたり、またその逆も。

自分を認める事って難しい。
でも、否定ばかりでは前を向くことはできないのでしょうね。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する